2017年度企画展
考古資料展―玉川学園考古学研究会の軌跡―
町田の考古学は玉川学園から始まった
- 会期2017年10月16日(月)~12月17日(日)
- 休館日10月21日(土)、22(日)、11月18日(土)、19日(日)、
12月3日(日)、10日(日) - 時間9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 入場料無料
- 主催玉川大学教育博物館
- 後援町田市教育委員会
- 協力町田市立博物館・(株)玉川文化財研究所
- 会場玉川大学教育博物館 第2展示室
- 小田急線玉川学園前駅下車南口より徒歩15分
- 構内は教育活動が行われておりますので、車での来館はご遠慮ください。
- 入校時に詰所で入校手続を行ってください。
関連行事
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◆体験会「4000年前の縄文土器にさわってみよう」(予約不要)
- 日時10月28日(土)、11月26日(日)、12月9日(土)
各回とも13:00~15:00
上記時間帯で当館所蔵の土器をお手にとっていただけます。
(各回とも同内容)
- 日時10月28日(土)、11月26日(日)、12月9日(土)
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◆ミニシンポジウム「町田の考古学は玉川学園から始まった!」(入場無料・予約不要)
- 日時11月12日(日) 13:30~15:00
- 会場玉川学園中学年校舎講堂(教育博物館内から入場)
- 講演戸田哲也氏(玉川学園考古学研究会OB、日本考古学協会会員)ほか
- 開演の10分前までに教育博物館受付にお越しください。
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◆学内遺跡見学会「玉川学園の遺跡と丘めぐり」(要事前申込)
- 日時11月3日(金・祝) 13:30~15:00
学芸員の案内で学園構内に所在する遺跡を巡って見学します
荒天中止好評につき定員に達したため、申込み期間内ですが受付を終了致しました。
ご希望に応えられず申し訳ございませんが、ご理解のほど、お願い申し上げます。なお、お申込みが不要の関連行事もございますので、ご検討いただければ幸いです。
お客様のご来場を、心よりお待ちしております。
- 日時11月3日(金・祝) 13:30~15:00
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◆ギャラリートーク(予約不要)
- 日時10月27日(金)、11月23日(木・祝)、12月6日(水)
各回とも13:30~14:30
学芸員が展示会場で展示の見どころを解説いたします。
(各回とも同内容)- 当日、教育博物館受付に申し出てください。
- 日時10月27日(金)、11月23日(木・祝)、12月6日(水)
玉川学園では、「全人教育」の理念の下、体験を通した学びや創造を重視する「労作教育」や、自らの関心あるテーマをとことん追求する「自由研究」という独自の教育を展開しています。1960(昭和35)年に中学生による自由研究考古学クラブが発足し、彼らの成長とともに1967(昭和42)年、玉川学園職員であった考古学者の浅川利一を指導者とする「玉川学園考古学研究会」に発展しました。この研究会は、玉川学園で学ぶ上は大学・短大生から下は小学生まで、考古学に興味をもつ多様な世代が参加する非常にユニークな組織でした。
玉川学園が所在する町田市域は、1960年代からベッドタウン化が始まり、それに伴い都心の大学が主体となって遺跡調査も行われるようになりました。浅川は、町田在住の考古学研究者として市域の文化財保護に奔走していましたが、1960年代後半から開発の勢いが増す中で、玉川学園考古学研究会を率いて、自ら精力的に市内の遺跡の発掘調査を実施していきました。
この時期は、遺跡調査を行政主体で実施するようになる前で、町田を地盤とする研究集団で遺跡調査を担えたのは、玉川学園考古学研究会が唯一の存在でした。地元密着の考古学的調査は、玉川学園関係者によって開始されたのです。
玉川学園考古学研究会では、縄文時代中期の集落・後期の墓域・晩期の環状積石(ストーンサークル)である田端(たばた)遺跡(東京都指定史跡)(1968-69年調査)や、土器捨て場からユニークな形状をしたものを含め多数の土器が発見された御嶽堂(みたけどう)遺跡(1969-70年調査)など、重要な遺跡の発掘調査を立て続けに手掛けていきました。
この度、当時の関係者の協力を得て、田端・御嶽堂両遺跡の調査資料について、改めて整理を行い発掘調査報告書を刊行することができました。これを記念して、両遺跡の出土品の公開を中心に、調査を担当した考古学研究会の活動の軌跡をたどり、さらに玉川学園における考古学研究の歩みや、研究会を生み出した自由研究での取り組みを紹介いたします。
図録
*「田端遺跡」および「御嶽堂遺跡」の発掘調査報告書は販売しておりません。