小田急百貨店との産学連携教育 その1
小田急百貨店町田店開店40周年記念イベントの広告クリエイティブを、芸術学部の学生が担当します。
小田急百貨店町田店の開店40周年記念イベントを、玉川大学の学生が担当
さまざまな企業と連携し、実社会を学びの場とした教育研究活動を展開している玉川大学。今回、芸術学部メディア・デザイン学科と株式会社小田急百貨店の産学連携が実現し、学生がPR活動を行うことになりました。手がけるのは、この秋に開店40周年を迎える町田店のプロモーションです。
2016年9月に開店40周年を迎える小田急百貨店町田店。そのプロモーションを「地元の教育機関との産学連携で行いたい」という小田急百貨店の意向により、今回の連携教育が実現しました。学生たちが担当するのは、30秒CMの制作と記念イベント特設会場の企画演出です。多くの産学連携では、企業から依頼を受けた後は学内で学生と教員で作業を進めることが多いのですが、今回は6月から毎週のように小田急百貨店の販売促進担当の方々と議論を重ねてきました。
展示班:『ありがとう』の気持ちを展示で表現
今回、小田急百貨店町田店では「大切な人への『ありがとう』の想いを伝えるお手伝い」というコンセプトでお客さまからメッセージを募り、9階のレストラン街特設展示会場にメッセージを掲示します。展示班では田中敬一教授とメディア・デザイン学科の学生たちが企画演出を行ってきました。メッセージの文字がどの程度の大きさであればお客さまが足を止めてくださるのか、町田市の花であるサルビアを上手く演出に取り込む方法はないか等を検討。プランニング作業では、実物造形モデルを先行して制作持参し、展示会場へ何度も足を運びながら、現地で最も展示効果があがるディスプレイ案の検討を重ねてきました。企画会議ではプロのクリエイターとも意見を交わし、細かな部分まで詰めていきました。
CM班:プレゼンで選ばれた4作品を撮影
この40周年記念企画を告知するためのCMを、芸術学部メディア・デザイン学科の大山麻里先生指導の下、学生たち自らが企画し、撮影・編集と制作作業に取り組みました。参加した3、4年生がそれぞれ企画案を出し合い、小田急百貨店の担当者に向けてプレゼンテーション。18のプランの中から選ばれた4本を、実際に制作することになったのです。自分の企画案が通らなかった学生も撮影スタッフとして参加。キャストには、学科を超えパフォーミング・アーツ学科の学生が参加したり、実際に百貨店に勤めるスタッフのみなさんや、プロの俳優の方なども起用し、緊張感を持って臨みました。完成したCMは小田急百貨店ホームページで流れるだけでなく、小田急線町田駅のサイネージ、神奈川中央バスのサイネージなどでも放映される予定です。
展示班、CM班の実制作の過程に関しては、後日教育活動レポートでくわしく取り上げる予定です。
自分たちのアイデアを社会で表現する、またとない機会を得た学生たち
学生ならではの自由なアイデアを、実社会という制約の多い世界で形にしようと取り組んできた学生たち。スケジュールを守ることはもちろん、4年生は就職活動も並行して行うなど苦労も少なくありませんでした。けれどもそこから得た経験は、学生にとっては大きな財産といえるものです。8月末からはCMでの告知が行われ、メッセージの募集がスタート。9月14日(水)からは特設会場もオープンする予定です。学生たちの努力の成果を、ぜひご覧ください。