台湾の淡江大学から日本語短期研修生が来訪。歓迎会が開かれ、さまざまな日本文化体験に取り組みました。
6月22日(木)から7月13日(木)までの約3週間の日程で、台湾・淡江大学の日本語短期研修生14名が来日。リベラルアーツ学部による日本語研修プログラムを受講しました。直前まで日本語短期研修を行っていたシンガポール国立大学と同様に、淡江大学に対してもリベラルアーツ学部の学生で構成される国際交流サポートチームのメンバーが、研修生の生活をサポート。6月23日(金)には、サポートチームの主催で歓迎会が催されました。
国際交流サポートチームのメンバーによって飾り付けが行われた会場に、淡江大学の日本語短期研修生が入場するとサポートチームの学生たちが大きな拍手で出迎えました。そしてリベラルアーツ学部長の八木橋伸浩教授が「教員も学生も、皆さんを歓迎しています。3週間という短い期間ではありますが、充実した研修となることを願っています。私も淡江大学へは何回か伺いましたが、海の近くのとてもきれいなキャンパスだったことを覚えています。自分の学校にいるつもりで、リラックスして研修に臨んでください。リベラルアーツ学部の学生が皆さんのサポートをします。今後につながるようないい関係が築かれることを願っています」と歓迎の言葉を送りました。
その後、淡江大学の研修生が日本語で自己紹介をした後、親睦を深めるためのゲームなどが行われました。国際交流サポートチームのメンバーは、先日までシンガポール国立大学の研修生と接していたこともあり、積極的に話しかけます。淡江大学の研修生たちも、事前のアンケートで「日本の学生と話したい」という意見が多かったそうで、この歓迎会で両者の距離は一気に縮まったようです。
3週間の研修期間中、研修生たちはリベラルアーツ学部で開講している「日本語」の授業をほぼ毎日受講します。その他にもリベラルアーツ学部の学生と共に「日本語学」や「民俗学入門」といった講義も受講。さらに玉川大学の学生との共同調査やディスカッションを行う「プロジェクトワーク」にも挑戦します。こうした忙しいスケジュールの合間に町田市内や鎌倉を訪れたり、書道、茶道、歌舞伎鑑賞、ホームステイなどのプログラムも体験。日本の伝統文化や日常生活についての理解も深めていきます。
こうした中、6月27日(火)にはリベラルアーツ学部の教員や学生が浴衣を持ち寄り、着付け体験が行われました。会場となった咸宜園に用意された鮮やかな色の浴衣を見て、とても嬉しそうな研修生たち。着付けが上手な学生にサポートしてもらいながら、順番に着付けていきます。研修生に感想を聞いてみると、「初めて浴衣を着ることができて嬉しい。とてもきれい」、「意外と着るのが難しい」といった声が。中には「袖にいろいろと入れることができて便利」といった感想も聞かれました。また日本では成人式に着物を着ることが多いのですが、台湾には成人式に該当するような行事はなく、伝統的な民族衣装を着る機会も少ないそうです。「結婚披露宴のお色直しでチャイナドレスを着るくらい」とのこと。このプログラムでは単に浴衣を着るだけではなく、「浴衣で歩く際には内股で」といった、浴衣を着た時のマナーについてもレクチャーが行われ、研修生にとって日本の気配りの文化の一端を知る機会となりました。