台湾の淡江大学の学生が日本語短期研修を終了。玉川の学生が企画し、送別会が開催されました。
6月22日(木)から7月13日(木)までの約3週間の日程で、リベラルアーツ学部の日本語研修プログラムのために来訪した台湾・淡江大学の研修生たち。研修期間中には日本語の勉強だけでなく、日本文化を知るためのさまざまなプログラムに積極的に取り組み、リベラルアーツ学部の学生で構成された国際交流サポートチームも研修生たちを支えてきました。そうしたプログラムも無事に終了し、7月10日(月)には台湾へ帰る研修生のために送別会が開催されました。企画は、国際交流サポートチームのメンバーが担当しました。
送別会が行われた大学研究室棟では、研修期間中に撮影された研修生たちの写真がたくさん飾り付けられていました。どの写真からも、研修生たちが楽しみながら学びに取り組んだ様子が伝わります。
開会のあいさつを行ったのは、リベラルアーツ学部長の八木橋伸浩教授です。「3週間の研修、お疲れさまでした。日本語発表会でも学んだ日本語の成果が大いに発揮されました。また日本の文化に触れたことは、改めて台湾の文化を考える機会にもなったのではないでしょうか。皆さんはあと数日で日本を離れますが、ここからが本当の交流の始まりで、この関係を長く続けていってほしいと思います」。八木橋先生の挨拶の後、研修生一人ひとりに修了証と記念品が手渡されました。
また淡江大学研修生の引率した林青樺先生からは「今回、玉川大学を訪問できて大変嬉しく思っています。今回研修に参加した学生は1年生と2年生が多かったこともあり、うまく自分の考えを日本語で伝えられないところもありました。そんな時玉川の先生方や学生の皆さんに助けられ、発表会では自信を持って話すことができました。また学生の皆さんは放課後や休みの日にも一緒に過ごしてくださり、とても感謝しています。淡江大学の学生は倍にしておもてなしをしたいと言っているので、ぜひ皆さんも台湾へいらしてください」と感謝の言葉がありました。
その後、学生たちの歓談の時間があり、ちょうど誕生日を迎えた学生へのバースデーケーキプレゼントやスライドショーなどで、送別会は大いに盛り上がりました。今回の日本語短期研修に参加した淡江大学の学生は「大学2年次に日本語学科に編入し、ぜひ日本に来たいと思っていました。玉川大学の学生がいろいろとサポートをしてくれたこともあり、非常に実りのある研修になりました。この経験を生かして、将来は日本で働きたいと思っています」、「日本を訪れたのは今回で3回目ですが、とても楽しかったです。昨日は玉川の学生と七夕のお祭りに出かけました。この研修が終わっても、つながりを持ちたいと思っています」といった感想が聞かれました。また、サポートを担当したリベラルアーツ学部の学生からも「直前にはシンガポール国立大学の学生のサポートをし、日本、シンガポール、台湾という同じアジアの国であり、見た目は似ていても、それぞれの文化や生活習慣が違うことを肌で感じることができました。実はシンガポール国立大学の研修時にはなかなか参加できなかったので、今回は積極的に関わるように心がけました。そうすると研修生からも頻繁に声をかけられるようになり、コミュニケーションには前向きな姿勢が大切なんだと実感しました」、「研修生たちはある程度日本語を理解しているものの、伝わらない言葉もあります。そうした際に身振り手振りを使ったりして、言葉の壁をどう乗り越えるのかを考えるいい機会になりました」、「ある程度日本語を理解している相手には、難しい日本語を英語に置き換えるよりも、分かりやすい日本語に置き換えるほうがよいと感じました」など、さまざまな感想が聞かれました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、送別会も終了の時間を迎えました。国際交流サポートチームのメンバーによる大きな拍手に送られて、会場を後にする研修生たち。研修が終わったここからが本当の交流のスタートです。この出会いをきっかけに淡江大学の学生そして玉川大学の学生が交流を深めていくことを願っています。