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【動画付き】創立者小原國芳先生の生誕の地、鹿児島県南さつまキャンパスに「久志晴耕塾」が完成しました

2018.03.05

南さつまキャンパスに宿泊研修施設「久志晴耕塾」が完成。創立者の夢と地元 南さつま市の期待、そして玉川大学・玉川学園学友会鹿児島支部の卒業生の皆さんが思いを寄せ、竣功式が執り行われました。

2018年が明けた大安吉日の1月11日(木)、南国 鹿児島でも珍しい雪模様に見舞われ、雨、ひょう、晴天と刻々と変化する天候に、一年分の南さつまキャンパスの表情を感じた一日でもありました。竣功式には、小原芳明学長をはじめ、玉川学園の関係者、設計・建設を担った西松建設株式会社の皆さん、包括協定を結んでいる南さつま市の市長、副市長、教育長と地元久志地区の関係の方々、そして玉川大学・玉川学園学友会 会長ご夫妻、鹿児島支部の皆様と、総勢約100名が参列し、神事が行われました。この日の神事は、南さつま市の竹田神社の宮司さんが担当されました。

神事の後、施主の挨拶として小原芳明学長は、「この場所は工事が難しい地にあるため、南さつま市のご協力で道路拡幅工事をしていただき、また西松建設の地形を活かした設計・施工により、創立者の夢でもあった宿舎を完成することができました。南の地にできあがった久志晴耕塾を拠点として、農学部の学生だけでなく、観光学部や教育学部の学生たちが地域に貢献することを期待しています。」と語りました。

工事を担当した西松建設の近藤晴貞社長からは、「眼下に広がる丸木浜の景観を生かし、快適でこの地の気候に合うよう、周りの環境の保全にも留意しながら設計しています。この施設が末永く愛されて使われることを期待しています」と祝辞をいただきました。

続いて、テープカットが行われました。久志晴耕塾の建物玄関前に、小原学長、本坊輝雄 南さつま市長、近藤晴貞 西松建設社長、佐藤敏明 玉川大学・玉川学園学友会会長、宮﨑文秀 西松建設九州支社長が並び、司会の合図とともに紅白のテープにはさみを入れ、完成をお祝いしました。

その後、建物1階のCommunity space loungeとLearning spaceを利用して、直会(なおらい)が行われました。冒頭、本坊輝雄 南さつま市長より、「久志晴耕塾の完成は、地域の皆さんと南さつま市民にも、大きなやる気と勇気と元気を与えてくれるものと思っています。ぜひ玉川大学の学生が4年間のうち一回は、九州鹿児島 坊津の久志晴耕塾で学びたいというように久志晴耕塾を盛り上げていきたいと思っています」と、期待を込めたお祝いの言葉をいただきました。

その後、歓談および建物内の見学が行われ、新施設を興味深く見学される皆さんの姿が見られました。そして、小野正人農学部長より新しい施設の説明と、今後の利用について説明が行われました。

また会場には、久志農場で収穫されたポンカンや、この日のために開発されたポンカンリキュール「ポンカのんが」、そして玉川学園購買部のジャムやハチミツなどの生産物が置かれ、来訪した方々に紹介されました。

直会のあと、記念撮影が行われ、盛会のうちに竣功式は終了しました。

竣功記念品の紹介

ポンカンリキュール「ポンカのんが」

玉川大学と地元の萬世酒造株式会社との産学連携で実現。ラベルデザインは、芸術学部メディア・デザイン学科4年 古屋里紗さんが担当。
リキュールの配合は、農学部生産加工室が担い、萬世酒造担当者との綿密な打ち合わせのもと配合検証が行われました。

リキュールグラス

久志の敷地内の砂を使って作られたグラス。
美しい緑色の発色は、卒業生の協力によって実現したもの。

地元銘菓 明石屋のかるかん

合名会社 明石屋菓子店の卒業生のご厚意で、珍しい紅白のかるかんが配られました。

TOPIC

久志ガラス説明ディスプレイ

久志ガラスは、久志の敷地内の砂と透明ガラスの原料“パッチ”から作られ、久志の砂とパッチの配合を変えることで、美しい緑色のガラスになります。
このガラスは、エントランスホールの扉に設置してあるデザインガラスにも採用されています。

エントランスホールとデザインガラス

卒業生のデザインによるエントランスホールのガラスデザイン。
ガラスは本学の12の教育信条と同じ数が配置され、曲線が久志の砂浜とポンカンの山々を、丸いガラス達がたわわに実る果実を表現しています。

陶板レリーフとランプシェード

久志農場で採取された土をもとに陶板レリーフとランプシェードを作成。
芸術学部の椿 敏幸 准教授と学生たちによって制作されました。

「南さつまキャンパス」の位置する鹿児島県南さつま市は、玉川学園の創設者である小原國芳の生誕地であり、本学は1977年に坊津町久志(現・南さつま市)に用地を取得。翌1978年に久志農場を開設し、主に農学部の教育・研究の場として使用されてきました。また2010年には、創立80周年記念事業として「小原國芳生誕地公園」を整備。今回の「久志晴耕塾」建設は学園創立90周年記念事業の一環として行われました。

施設内には開放的なラウンジや落ち着きのある色調のLearning spaceを設置。Community space loungeとLearning spaceは隣接しており、一体利用ができるフレキシブルな設計となっています。Learning spaceと廊下の間には水槽が配置され、久志の海の生き物を観察することができます。また、Kitchenはオープンキッチンになっており、料理や食事をしながらコミュニケーションがとれる設計です。

Community space lounge
Learning space 1
Learning space 2
Kitchen
テラス
加工室
休憩室

内装には、鹿児島特有の暑さや湿気を和らげる機能的な自然素材を取り入れ、さまざまな教育活動の場面で五感を刺激する快適な内部空間を演出しています。鹿児島県産の木材やシラスなど、地元の自然素材のほか、町田キャンパス内で伐採した樹木を再利用して内装材に利用しています。

寝室(Bedroom)
洋室(Guest room)
和室(Guest room)
大浴場(OFURO)
洗面所
洗濯機・乾燥機
バルコニー

外観は、太陽の反射を軽減するアースカラーを基調としながら、大きな屋根は、栽培するポンカン(果樹)を、それを支える柱は、果樹の幹のイメージを重ね合わせ、「久志晴耕塾」全体があたかも翼を広げ、空・未来へ向けて羽ばたく形象の設計コンセプトとなっています。

魚さばき場
車寄せ

今後は、海と山に恵まれた環境や周辺施設を活かし、農場実習や植物・海洋生物の調査、地元学校での教育実習、そして、K-12の園児・児童・生徒の利用と教育・研究面で活用し、地元久志との地域連携・社会貢献の拠点として活用されていきます。

 

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