学生企画の「玉川探検」に地域の小学生が参加

10月25日(土)に文学部と教育学部の学生11人が、町田市の玉川学園子供クラブ「ころころ児童館」の児童を対象に、「玉川探検」という玉川の丘(キャンパス)を舞台にした宝探しゲームを企画実施しました。この企画は、社会教育主事任用資格の取得希望者が履修する「社会教育実習」の授業の一環として行われました。
「社会教育実習」では、プロジェクト活動を通して問題解決能力の育成を目指すアクティブ・ラーニング(学習者の能動的な学習への参加を取り入れた教授・学習法の総称)を取り入れており、企画のねらいから、学生が主体的に考え企画しました。(1)自分達で企画・運営・実施する力を身につける、(2)実習を通して玉川を知る、(3)子供との触れ合いを体験する、(4)コミュニケーション能力を高める、という4点を学生自らが目標として設定し、児童館との交渉、ポスター制作、表彰用のメダル作成など、全ての準備を担当教員の助言を得ながら、学生が主体的に取り組みました。




企画のプロセスでは、意見が合わずに振り出しに戻ることや、話し合いが進まない停滞期もありました。多様な意見を尊重しつつ一つの企画にまとめるのは大人でも容易なことではありませんが、学生は諦めずに紆余曲折を経て成し遂げました。昨年度の履修生やボランティアの仲間にも相談しながら、前日の夜中まで子供達の前で披露する寸劇のセリフを考えていたこともあったそうです。
学生たちが一生懸命取り組んだ成果でしょうか、参加した児童が「疲れたけれどすごく楽しかった」「いろいろな大きさのドングリや、赤い葉をたくさん見つけたよ」「宝を見つけた時にすごく嬉しかった」等と笑顔で話してくれました。
学生たちからは「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)の大切さを身をもって知り、大変だったけれど達成感を覚えた」「勇気を出し、人と向き合い、コミュニケーションをとることの大事さを学んだ」「子供達が自由に動いて自ら興味をもったものを熱心に探している様子を見て、子供達にとって大切なのは自由で、わたしたち大人がすべきことは、子供たちの安全を見守ることなのだと実感した」等の感想があり、それぞれに学び多き時間を過ごすことができました。
今回の企画は、児童館の協力を得られたことで実現しました。「社会教育実習」の授業を指導した通信教育部の中村 香(なかむら かおり)准教授は、「今後も地域との連携を図り、地域を志向した教育や地域貢献にもつながる教育にも積極的に取り組んでいきます」とこれからの展開を語ってくれました。



子供たちは、学生が隠した宝とともに、自分の宝も探しました。玉川の丘には、秋を感じる自然の宝がたくさんあります。

子供たちが学生の手を引っ張っています。

地図によると、あっちかな?


何が入っているのだろう?



