教育機関では初となる高精細8Kモデルを設置。プラネタリウムで新投映機のお披露目会が催されました。
学園マルチメディアリソースセンターが運営するプラネタリウム「スターレックドーム」は、探究学習、アクティブ・ラーニングの場として、授業や自由研究など様々な場面で活用されています。この「スターレックドーム」のドームの直径は12メートル、これは学校が所有するプラネタリウムとしては最大級の規模を誇ります。今夏、スターレックドームに設置されている投映機が最新のモデルへとリニューアルされ、新投映機のお披露目会が8月19日(水)に催されました。
今回導入された投映機は、コニカミノルタプラネタリウム株式会社の全天周デジタル映像投映システム「Media Globe Σ(メディアグローブ シグマ)」と呼ばれるモデルです。この投映機は、教育機関として玉川学園が初めての設置となります。最大の特長は、単眼では世界初となる8K解像度映像(直径4800ピクセルの円形映像)をもち、階調性豊かで高精細な投映が可能です。そしてもう一つの特長が、タブレット端末で操作できるようになったこと。これによってオペレーターが操作室に縛られることなく、座席で生徒たちと直接コミュニケーションを取りながら操作することが可能になりました。
お披露目会では、はじめに岡田洋介 学園マルチメディアリソースセンター長のあいさつの後、樋泉あき研究員によるデモンストレーションが行われました。室内の明かりが落とされ、ドームには記念グラウンドから眺める星空が映し出されていきます。はじめに、昭和4年、玉川学園が創立した86年前の星空の様子が紹介されました。そして、星座やそれぞれの星の輝き、また様々な画像やビジュアルデータなども次々に投映されました。
投映終了後、小原芳明学園長より、「今回スターレックドームの投映機が最新のモデルとなり、新たな機能も加わりました。今後は幅広い教科で、この施設を活用してもらいたいと思います。現在の学校教育にはICTの導入が求められています。この投映機も、まさにICTの一つです。生徒だけでなく、教員養成などの場面でも利用していきたいと考えています」と、今後の抱負を語りました。
早速、この秋に行われるペガサス祭に向けて、自由研究「プラネタリウム番組制作の研究」に所属する高学年の生徒が、上映する作品の準備を進めています。このように新たなドーム空間を利用して、園児、児童、生徒が、さまざまな教育の場面で活用していきます。