観光学部3年生 2年連続の入選!「ブランドUSA・アメリカツアープランニングコンテスト2017」で準グランプリとブランドUSA特別賞を受賞
アメリカツアープランニングコンテスト実行委員会主催の「ブランドUSA・アメリカツアープランニングコンテスト2017」に観光学部3年生の4名2チームが応募し、大木結菜さんと野崎香那さんチームのツアー企画が「準グランプリ」を受賞、内山芽依さんと竹内美里さんチームが「ブランドUSA特別賞」に選ばれました。本学からは昨年の準グランプリと努力賞の受賞に続き、2年連続での入選を果たしました。
このコンテストは、日本人を対象にアメリカの自然、都市、グルメ、アクティビティー、エンターテイメントを盛り込んだユニークな旅行企画を募集したもの。2回目の開催となった今回は、旅行会社の社員、観光を学ぶ大学生や専門学校生から103作品が寄せられ、グランプリ2作品、準グランプリ4作品、特別賞2作品(ブランドUSA特別賞・JAL 成田=コナ線開設記念賞)、努力賞7作品が選ばれました。
受賞した4名は中村哲教授のゼミに所属し、「観光者行動とマーケティング」をテーマに学んでいます。ツアーを企画するにあたっては、旅行テーマ、ターゲット層、一人当たりの旅行代金などを想定して旅程を作成することが必須となるため、これまで学んできたマーケティングの力を発揮する機会にもなります。今回のコンテストでは、日本人にはまだ知られていないアメリカの魅力を発掘し、それをツアーとして形にすることを目標として取り組みました。
アメリカに滞在したことがないという学生たちは、1年間のオーストラリアへの留学※で高めてきた英語力を活かし、現地の英文Webサイトから情報収集。4人ともすでに観光学部の卒業要件でもあるTOEIC® Listening & Reading Testで 700点以上のスコアを取得しており、細部にわたるそのリサーチ力には中村教授も感心するほど。ツアー企画の中で随所にちりばめられています。
- ※観光学部では、オーストラリアへの1年間の留学が必修となっています。異文化体験を通して、国際社会で活躍できる英語力と国際理解力を身につけます。留学期間は2年次の8月から3年次の7月までの間で、1年次にTOEIC®Listening & Reading Test で500点以上のスコアを取得していることが留学出発の条件となります。
- 留学の詳しい内容はこちら
試行錯誤を重ね実現可能な旅程に仕上げた学生たち。受賞にあたっての声を紹介します。
準グランプリ *4作品受賞
観光学部3年:大木結菜さん、野崎香那さん
【作品名】
新たなアメリカの大地を踏みしめる3州4都市を巡る旅
〜中西部の知られざる大自然・都市観光・エンターテイメントを堪能する7泊9日〜
企画内容
旅行経験が豊富で新しいものを求めている「ヘビートラベラー」の若者をターゲットに、7泊9日でアメリカ中西部の4カ所(ソルトレークシティ、モアブ、デンバー、ラスベガス)を巡り、ダイナミックな大自然と山間部の都市観光、エンターテイメントを満喫するツアーを提案しました。この旅のターゲットは日本人に馴染みのあるデスティネーションでは満足しない傾向があるので、私たちは、彼らを惹きつけられるようなユニークで斬新な旅を作りました。さらに、彼らを未開拓な観光地の先駆者とすることで、後に続く日本人観光客を誘致できると考えました。

※一部抜粋


受賞にあたって
私たちは、“ユニークな旅行企画”にすることを念頭にツアーを作成しました。中でも一番苦労したのは、ターゲットの設定と、ターゲットに合った訪問地とツアーの内容を決めることでした。繰り返し試行錯誤を行い、短い期間の中で完成させるのは大変でしたが、受賞の連絡をいただいたときは、自分たちの努力が実ったと感じ、嬉しく思いました。準グランプリという名誉ある賞をいただけたことは、私たちの自信に繋がり、学生生活の中での良い経験になりました。
中村教授コメント
当初は「海外旅行の経験が少ない初心者」向けのツアーと考えていましたが、ターゲットを「ヘビートラベラーの若者」に再設定し、それに対応した内容に特化していきました。また、ラスベガス、ソルトレークシティ、モアブ、デンバーの4カ所をどの順序で回るのが効率的であるのか、フライトの時刻を調べながら何通りも考えていました。訪問地のリサーチを行い、具体的な状況を把握したことが結果に繋がったと思います。
ブランドUSA特別賞 *複数の州にまたがる旅程の作品から1作品が受賞
観光学部3年:内山芽依さん、竹内美里さん
【作品名】
〜ワンランク上の女性になれる旅〜
アメリカ ボストン・ブロック島(ウェスターリー)・ニューヨークで心・身体を満たす6泊8日の旅
企画内容
30歳前後の働く女性をターゲットとして設定し、日頃の仕事の疲れを癒すことを目的として、ボストン、ブロック島(ロードアイランド州)、ニューヨークを訪れる6泊8日のツアーを企画しました。対極的な魅力のあるボストンとニューヨークの2つの大都市の間に、穴場のリゾート地であるブロック島を訪れる行程を入れることで、やや緊張のある状態とリラックスした状況を織り交ぜて、旅行者の心理に抑揚をつけています。またターゲットの求める非日常的要素を取り入れる工夫をしました。ツアー最大のイベントは、ニューヨークでの夜景クルージングディナーです。出発前にオンラインで注文しておいたドレスに着替えて参加します。このツアーを通じ、女性としてワンランク上に成長した自分を感じていただけるように企画しました。

※一部抜粋


受賞にあたって
今回、このような賞を受賞することができてとても嬉しいです。渡米経験のない私たちはまず、アメリカの知識を増やすところからはじめました。調べていくにつれ、アメリカの魅力を多く発見することができ、私たちも訪問したくなりました。日本語の観光サイトよりも現地の英語のサイトを細かくチェックすることにより、ユニークな魅力を発掘すると同時に、適切な価格の設定をすることができました。
中村教授コメント
調査資料を元に「30歳前後の働く女性」をターゲットに設定しました。ニューヨーク・シティ、ボストンと日本人に人気の都市への訪問を行程に組み込んだため、ユニークな行動内容の提案には苦心していました。情報収集の甲斐もあり、ターゲット層が憧れるディナークルージングやドレスレンタル企画など、ワンランク上の演出ができたと思います。
4人の姿を見てきた中村教授は「主催者の課題の意図を捉え、日本人には知られていない魅力のある資源を見つけ出し、その成果をしっかりツアーの中に取り入れたと思います。今回のコンテストの企画に当たっては、実現可能な行程になっていることも重要なポイントとなります。2チームとも粘り強く検証を繰り返し、完成度の高い作品にしようと努力していました。企画の難しさと楽しさを同時に学ぶとともに、現場の第一線の方から評価を受ける、またとない機会になりました」と話してくれました。
今回の挑戦は、海外留学で培った経験と英語力、ゼミでの実践的な学びが着実に実を結び、学生たちの大きな自信となりました。この成果を糧にさらなる観光分野の探究に繋げていくことを願っています。そして、これからも観光学部の教育活動・学生たちの活躍にぜひご注目ください。
