TSCP(Tamagawa Solar Challenge Project)チームがWGC(World Green Challenge)2015においてグリーンフリート部門フリークラス他3部門で優勝!
2015年8月9日(日)から11日(火)まで秋田県大潟村ソーラースポーツラインにてWGC(World Green Challenge)2015が開催されました。本学の学生で構成されているTSCPチームは、ソーラーカーグリーンフリート・フリークラスに、2人乗り4輪車燃料電池車「未来叶い」で出場。グリーンフリート部門フリークラス、ソーラーカータイムチャレンジ部門、グリーンラリーの3部門において優勝しました。
このWGCはソーラーカー&グリーンフリートカー(燃料電池車)やソーラーバイシクルの耐久レースです。ソーラーカー&グリーンフリートカー部門では、全12チームが出場し、しのぎを削っていました。
TSCPチームがエントリーしたグリーンフリート・フリークラスは、周回数・走行時間の他の部門が求められている項目の他に、持続可能な社会を構築するために役に立つ技術やシステムとそのアイデアならびに車両コンセプトのプレゼンテーションも審査項目に含まれる部門です。
ソーラーカータイムチャレンジ部門は、出場クラスを問わず、全チームがエントリーできるもので、1週目の走行時間が事前申告時間とどれだけ誤差が少ないかによって順位が付けられます。
TSCPチームは、事前の申告時間とわずか3.139秒の誤差という成績を収め、見事タイムチャレンジで優勝しました。
グリーンラリー部門も、出場クラスを問わず、3日間の申告周回数、走行時間と実際の周回数、走行時間との差で競うものです。
TSCPチームは、初日4周、2日目8周、3日目1周の計画で臨みました。3日間の合計走行時間と申請走行時間の差は、14秒と他を大きく引き離し、この部門で初めて優勝しました。
グリーンフリート・フリークラスで求められているプレゼンテーションは、3日間30分の発表を行い、工学部の学生は卒業論文の中間発表用のポスターを、大学院生は学会発表のポスターを使って、一人3分程度解説しました。講評では、「発表の内容を実現して搭載して欲しい」と評価を審査員からいただき、プレゼンテーションでも最高得点をいただくことができました。
入村初日のテスト走行では、成功したかに見えましたが、前輪のタイヤ磨耗が激しく、夜中2時近くまでかけて足回りの再調整をしました。燃料である水素の量が少なく、燃料調整に苦慮するなど猛暑の秋田レース会場ピットでは、数々のアクシデントに一丸となって対応する場面もありました。
今回、バイオ燃料で走る「未来叶い」を導入して初めてのレース参加。いままで12年の英知を集結したこの車両で、取り組んできた成果が見事実を結んだと言えます。
これからもTSCPの活躍をご期待ください!