淡江大学の学生の日本語短期研修修了式を開催。感謝のしるしに台湾料理が振る舞われるなど、絆を深める会になりました。
7月13日(金)、2週間にわたる日本語短期研修を修了した台湾・淡江大学の学生たちの修了式と送別会が催されました。来日中、サポート役を務めたリベラルアーツ学部の学生たちが企画して、研修の総仕上げである日本語発表会終了後、大学研究室棟に会場を移して開催されました。
最初に挨拶を行ったのは、リベラルアーツ学部長の八木橋伸浩教授です。「短い時間でしたが、よい研修になったのではないでしょうか。今日の日本語発表会も大変素晴らしかったです。淡江大学のある淡水は、非常に風光明媚な街ですよね。玉川大学の学生たちもぜひ出かけていって交流を深めてほしいと思います。そして淡江大学の皆さんも、ぜひまた遊びに来てください。そうやって、この交流が深まっていくことを願っています」。
そして淡江大学の学生一人ひとりに修了証と記念品が渡された後、今回の研修の引率を担当した淡江大学の山下文先生からの挨拶がありました。「この2週間、大変お世話になりました。学生たちは毎日忙しかったのですが、新しい経験がたくさんできたと思います。当初は日程が短かいので学生たちは大丈夫かなと心配もありました。けれども皆さんのサポートがあったことで、乗り切れたと思います。淡江大学の中には小さなホテルもありますので、ぜひ台湾にもいらしてください。今度は私たちが、精一杯サポートをさせていただきます。本当にありがとうございました」。
その後は学生たちの歓談タイムとなり、日本と台湾の、国を超えた輪が会場のあちこちに生まれました。またリベラルアーツ学部の1年生でストリートライブをしている猪野太介さんによる弾き語りや、研修中の思い出をまとめたスライドショーなどがあり、会場は大きな拍手に包まれました。
また淡江大学の学生からのサプライズとして、タピオカミルクティーや蛋餅(豚肉と卵を炒めたものをクレープ状の生地で包んだ、台湾の朝食の定番)など、たくさんの料理やスイーツが振る舞われ、小さな夜市さながらの賑やかな会になりました。
今回の日本語短期研修に参加した淡江大学の学生に話を聞いてみました。現在2年生の傳宇彤さんは「日本食体験や浴衣など、さまざまな日本文化に触れることができて良かったと思います。この研修を楽しく過ごすことができたのも、玉川大学の学生の皆さんのおかげです。緊張せずに日本語を話すことができました。卒業後は、身につけた日本語を使って仕事をしたいと思っています」と語ってくれました。また、今回の淡江大学だけでなくシンガポール国立大学の日本語短期研修でも歓迎会や送別会のまとめ役を担ったリベラルアーツ学部2年の家城みろくさんからは「シンガポールや台湾の同世代と接することは、楽しかったですね。話をしてみるとカルタをやっているとか、日本の声優のファンだとか、想像以上に日本に詳しくて驚かされました。同じアジアの人ということもあるかもしれませんが、言葉の違いはあっても、ものの感じ方や考え方などはとても似ているなと感じました。国や文化が違うからといって身構えることはないんだと、彼らと接して実感しました」といった感想を聞くことができました。
淡江大学の学生たちは、帰国後に日本語能力検定一級合格を目指すとのことで、今回の研修が語学力アップはもちろん、モチベーションを高めることにも役立ったのではないでしょうか。また淡江大学の学生と接したことは、玉川大学の学生にとっても大きな経験になったに違いありません。
今後もこの交流が続き、日本と台湾の架け橋となることを願っています。